この夏、5畳の寝室で寝ていて冷房をかけているのになぜか湿度があって、シーツが湿っている感覚、床に足をおろしたときに感じる床の湿度。
冷房で室温は確実に下がっていて体感でも寒さを感じているのに湿度が確実に高い。
ChatGPTと考えたら答えにたどり着きました。
「狭い部屋でエアコンの冷房を入れると湿度が高くなる」信じられないけどこれが事実のようです。
これを「過冷却」といい、エアコンをつけているのに湿度が上がっていく現象を「湿度戻り」と言うそうで、実は日本中で一般的に起こっていることで周知の事実でありながら、皆これを知らずに不快な状態を過ごしているだけ、らしい・・・。エアコンってこんなもんだったの!?と驚きました。
冷房をかけているのにジメジメする理由
現在の状況は下記の通り。
- エアコンの稼働で室温は下がっている
- 冷房中、数時間後に部屋全体がジメジメしはじめる
- ドレンホースからの排水は少量ながらある
- エアコン停止中(寝るとき以外)は湿度は正常になる
- 冷房運転後3時間で冷房をかけていない部屋よりも湿度が高くなる
- 部屋は5畳、気密性が高いマンション
- 人間1人以外の湿気源は基本的にない
冷房をつけて寒くなっているのに湿度が高くなる理由はいくつかあって、まずはその理論はこちら。
- 古い機種や省エネ型の弱冷房除湿モード
- 設定温度にすぐ達してコンプレッサーが停止
- 室内に湿気の供給源がある
- エアコン内部のカビ・汚れ
この中で色々調べていくと私の場合は二番目の「設定温度にすぐ達してコンプレッサーが停止」と推測されます。
部屋の温度が低下してコンプレッサーが停止すると湿度が上がる、湿度戻りが発生する
部屋が狭いと冷房がしっかり効いているため室温が簡単に下がります。エアコンは設定温度まで室温が下がると「冷房」ではなく「送風」に切り替えます。一見エコで良いと思いますが、「送風」は風を出すときに冷房した際にエアコン内に吸着した結露をそのまま吹き出してくる。
たまに臭い風が出てくるのは、結露によるエアコン内のカビのニオイが送風で湿気とともに撒き散らされているんです。
これがエアコンをつけて涼しいはずなのに湿度が高くてジメジメしている「湿気戻り」という現象で、日本の狭い部屋で起こる常識的な現象らしい・・・。
なぜこんな現象が起こるかというと、部屋の広さに対してエアコンの能力が高すぎる、エアコンのオーバースペックが原因です。
6畳の部屋に6畳用のエアコンは倍以上のオーバースペックとなる
断熱性の低い木造建築を基準にしたエアコンスペック
日本のエアコンの性能表示基準は数十年前の断熱性の皆無な木造建築を対象として規定されています。
なので、現代の断熱性のある鉄筋コンクリートのマンションを冷やしたり暖めたりすることを想定したスペックではありません。
冷えが外に逃げる木造建築と、冷えが逃げない断熱性の高いマンション
冷やしても冷やしても冷えない木造建築6畳用のスペックで、断熱性の高いコンクリートの室内を冷やすとどうなるか・・・。
すぐに冷えて最高に快適ですが、設定温度まで冷えるとエアコンが冷房をやめて送風になるので湿度を室内に戻してくるんです。断熱性が高いからこそ起きてしまう。
断熱性の高い家を想定したエアコン、それは存在しない
現在「6畳用」と書かれたエアコンは「温度が常に逃げる6畳の部屋用」です。
「断熱性が高く温度が逃げにくい◯畳用」という基準は未だに作られていない。だから現代に最適化されたエアコンはなく、基本的にオーバースペックのものを消費者は買っています。
私たちができることは冷房を使わず除湿を使うこと
6畳以下の部屋にエアコンを設置しているとオーバースペックのエアコンで冷やすことになるため、過冷却がほぼ確実に発生します。
すると湿気戻りも出て室内湿度が70%や80%を超えることがあります。
そのときは冷房温度をさらに下げて過冷却に達しないようにすることも可能だそうですが、消費電力と体調を考えると設定温度を下げすぎるのもよくないですよね。
過冷却と湿気戻り対策は、基本的には冷房は使わず除湿を使うのがよいとのこと。
除湿は冷やして湿気を吸収し外に排水してくれる機能で、微弱ながらも常に運転してくれるため、狭い部屋なら冷房よりも除湿が快適に過ごせます。
実際寝室で除湿をつけて寝てみたら、湿気戻りはなくサラサラ快適でした。いつも湿気が気持ち悪くて1時には起きていましたが、4時まで寝ることができました。

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