内くるぶしの下の骨が歩くだけ、押すだけで痛い、この病名と対処法

激しい運動や長時間の運動、1時間以上歩き続けたりすると脚のくるぶしの下にある骨の突起部分に激痛が走る、こんな人いませんか?

自分は10代からずっとこのくるぶしの痛みがあり、特に長く歩く海外旅行の際は必ず痛みが出て翌日もずっと痛みが続いていました。

この痛み、先天的なものもあれば後天的なものもあって、病名は「有痛性外脛骨」とか「後脛骨筋腱炎」とか呼ばれています。

「有痛性外脛骨」とか「後脛骨筋腱炎」の痛みの原因となる、外脛骨とは

まず「有痛性外脛骨」の「外脛骨」というのは本来、足にない骨です。自分には10代から内くるぶしの下に出っ張った骨が両足にあり、触ると痛いので普通のことだと思っていましが、普通の人はこの骨がないらしい。マジか・・・。

このような本来ない骨が作られてしまうことを「過剰骨」と言います。過剰骨は私のような内くるぶしの下にだけでなく、他の部位にもできる骨の総称です。

では本来ないはずの外脛骨が何故できてしまうのか。

  1. 骨が水分を多く保持して柔らかい10代の頃に激しい運動や足首の怪我をする
  2. 怪我や運動により筋肉や靱帯に骨が引っ張られ、骨が剥がれていく
  3. そのまま骨が固まり、内くるぶしの下に外脛骨を形成する

とのこと。

また、生まれつき外脛骨がある人もいるそうです。とは言え多くの場合は怪我などが原因で外脛骨が形成されていきます。どこまでの調査がされたかは不明ですが、文献では5-14%の人に外脛骨があるとされています。

外脛骨が痛む原因

普通はない外脛骨にも腱がついています。外脛骨はそもそもこの腱に引っ張られて形成されているので当然ですね。この腱は足の土踏まずを形成している筋肉の一つで「後脛骨筋」と言います。

長時間の運動などにより、外脛骨に張り付いている「後脛骨筋」が引っ張られて炎症を起こし、痛みが発生します。

骨に負担がかかって痛いのではなく、骨についている後脛骨筋に負担がかかって炎症を起こしているというわけです。

後脛骨筋に炎症を起こすきっかけとなること

  • 歩行
  • ランニング
  • ジャンプ
  • ダンス
  • 陸上競技
  • バスケットボール
  • 登山
  • 長時間の立ち仕事

上記のことで後脛骨筋が引き伸ばされたり、断裂することにより、後脛骨筋に炎症が発生し痛みとして認識します。炎症は少し休めば治らないものもあるように、後脛骨筋は数時間休めば治るものではなく、1日痛みが続くことが一般的です。

偏平足の人に有痛性外脛骨が発生しやすい

外脛骨が痛むのは、土踏まずに体重がかかって足への負担が継続され安定しなくなるため。しかし普通は外脛骨があっても炎症が起こらないのです。

有痛性外脛骨が痛む人は「扁平足」であることが多く、私もやや扁平足気味です。完璧な扁平足の人は運動後から痛みが出てくるまでの発生時間が短いかもしれません。なぜなら扁平足の場合、足裏のアーチがないためクッション性が乏しく、ダイレクトに後脛骨筋に負担がかかるとのこと。

「有痛性外脛骨」と「後脛骨筋腱炎」

有痛性外脛骨とは

歩いたり運動によって外脛骨が痛いことを「有痛性外脛骨」と呼びます。外脛骨があっても痛みがない場合がほとんどだそうで、そのため「有痛性」と名前がついています。なのでこの痛みは数少ない人にしか現れないとのこと。

後脛骨筋腱炎とは

外脛骨が形成されていて、歩いたり運動して痛みが出た根本原因である「後脛骨筋」という、ふくらはぎから伸びる「土踏まずの筋」の炎症を「後脛骨筋腱炎」と言います。

「有痛性外脛骨」と「後脛骨筋腱炎」の名前の違い

なので骨に痛みがある様として「有痛性外脛骨」と呼び、炎症が起きている本来の箇所として「後脛骨筋腱炎」と呼びます。整骨院や形成外科等で同じ内くるぶしの下の骨が痛みなのに呼び名が違うのはこのためです。

昔から骨が痛いと思っていたけど、骨に付着する腱が炎症を起こしていたとは・・・、調べるまで知りませんでした。

私の外脛骨形成のきっかけ

激しいスポーツや怪我によって外脛骨が形成されてしまうことを知り、思い当たることが大量にあったのでまとめます。

小学3年生頃に始めたサッカー。靴底のスパイクが高さ数cmあり、その高さに慣れないことと少しバランスを崩すと歩いていて足首をグリっと内側にひねってしまう怪我がスパイクを履いているときに何度かありました。自転車で通っていた練習場所。信号待ちでペダルから地面に片足を着いたときにグニャッとやってしまったときはもうスパイ無理と思いました。

中学1年生のときに階段から足を踏み外した瞬間に足首を内側に捻って着地してそのまま落下。そのときは足首の外側の筋が伸びたのか切れたのか、紫色になり腫れ上がって歩けなくなりました。これが中学3年間のうちの皆勤賞が取れなくなった原因でして、血流でジンジン痛み歩けないとかの痛みを超えていて3日ほど学校を休みました。

このような足首を内側に撚る怪我を子供時代に数十回繰り返していて、この内側に捻る怪我は癖になると言われるように足首がぐにゃぐにゃに動くようになった気がしています。

「有痛性外脛骨」や「後脛骨筋腱炎」の痛みに気づいたきっかけ

10代の頃、遠足などで長時間歩くと痛みがありました。運動会など1日のうちに長時間立っていたり運動したりすると痛みが出ました。この「運動 + 長時間」という組み合わせで現れる症状そのものが「有痛性外脛骨」とか「後脛骨筋腱炎」と言われるものにぴったり合います。

しかしこの痛み、10代で出るものですから、成長痛でしょうと言われることが多かった。まあ確かに足のサイズが大きくなっていく過程で骨が痛むのかも、と思っていましたが20代、30代でも海外旅行で数時間歩いていて痛みが始まるので明らかに成長痛なんかじゃないんですよね。

後脛骨筋腱炎の痛みを解消する方法

後脛骨筋腱炎が発生し歩くだけでも立っているだけでも痛いときはまず座る、寝るなどして足に体重がかからないようにします。

炎症が発生しているためアイシングして炎症を沈めるのも緊急措置として重要だそうです。私の場合は海外旅行で初日から足を痛めてしまうので、バスタブに水を入れて冷やしたり、氷とビニール袋で冷やしたりを心がけています。

後脛骨筋腱炎の治療と改善方法

色々な病院の記事を読み漁っても、多少改善はするものの、根本治療は期待できないようです。

基本的には下記のような治療と改善リハビリを行います。

  • 運動部など定期的にハードな運動をしている場合は改善するまでやめる
  • アイシングや温熱療法(応急的措置)
  • 土踏まずをスポートするアーチを作成し後脛骨筋腱への負荷を減らす
  • 周辺のストレッチと筋力強化
  • 手術

手術をしても完治することはないので基本的にはしないようです。原因はやはりアーチがクッションの役割を果たしていないからで、手術してアーチを作るなら別ですがそれはできないので、足に合うアーチを靴に入れてアーチ形成した状態で歩く、生活するのが基本であり、これでかなり負荷が軽減でき痛みも発生しにくくなるとのこと。

このことから、根本解決はできず、運動部やプロスポーツの世界ではかなりハンデになると考えられます。

自分の後脛骨筋腱炎の対処方法

靴底の硬いスニーカーや革靴は履かないようにしています。基本的にインソール・アウトソールともにら柔らかいものを選ぶようにして足底に負担がかからないようにしています。

後脛骨筋腱はふくらはぎの外側をマッサージすると緩んでくるという整骨院のようなところの記事を読んだのでやってみましたが気持ち軽くなるかな程度。それはそうで、痛み始めたときには後脛骨筋腱が炎症を起こしているのでマッサージで炎症が消えることはないからですね。痛みが出てしまったらそれを急速に治す、なくすことはできないと考えて後脛骨筋腱炎と付き合っていくしかありません。

海外旅行時は確実に初日から痛めることがわかっているので痛みが発生した場合はもう仕方ないと諦めています。できるだけ食事などで座る時間を増やしたり、ホテルに戻ったら極力歩かないようにして炎症の起きている後脛骨筋腱に追加の負荷をかけないようにしています。

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オシオ この記事を書いた人:オシオ
年に数回ガジェットを持って海外旅行へ行くガジェット系日本人。映像はG9 PRO II、ジンバルはOSMO POCEKT3、ドローンはDJI MAVIC MINI3 PRO使用。
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