【レビュー】OSMO POCKETを海外旅行・国内旅行で使ってみた

OSMO POCKETはカメラ付きミニジンバルで、ボタンひとつでジンバルが機能し4k60p撮影が可能な小型カメラです。

カメラらしさが排除されるほどコンパクトなので、街歩きでもあまり目立たないためどこで撮影しても自然な散歩くらいり感覚で撮影が可能です。

OSMO POCKETの特徴

  • 撮影していてもカメラとは思えない小型サイズ
  • 起動から撮影までが早い
  • 4k60p撮影が可能
  • F2.0の明るさとジンバルで夜間撮影も可能
  • 被写体を自動で追尾するアクティブトラック機能
  • モーションプラスで高機能タイムラプス撮影が可能

お手軽撮影に向いている

OSMO POCKETを使ってみて感じたのはお手軽撮影に最適ということです。

右側の電源ボタンを長押しするとレンズ部分が動き出し、ジンバルにより安定動作に入ります。左側の録画ボタンを押せば録画が始まり、もう一度押せば録画が止まります。

しかも手ぶれ補正がしっかりと効いてくれるので素人であろうが誰でも見やすい映像が撮れます。バッテリーの駆動時間さえ気にしておけば、出掛けた先の映像をOSMO POCKETで撮影して、ちょっとした思い出作品なども作れるのではないかと思います。

デフォルト設定だけで十分撮影可能

OSMO POCKETは細かい撮影設定ができる点でも優れていますが、そんなことは無視してデフォルト設定だけで誰もが遊べるビデオカメラに完成しているところが凄いなと。

OSMO POCKETの画質

画質に関してはこのサイズ感で撮れるレベル、としておいたほうが良いと思います。建前レビューブログなどでは「4kだから画質が超きれい!」と絶賛していますが、実際はそこまで褒め称えるレベルには達していません。

日中の野外

明るい野外ではF2.0固定でシャッタースピードが対応できずにカクカクすることがあります。別売りの公式NDフィルターは必須かなと思います。

室内

明るさ不足でザラザラします。これはもう仕方ないかなと。4kだからと言って何でもきれいに撮れるわけではないですもんね。

夜間

夜間も当然ザラつきは出ます。とは言えGoPro HERO7の手持ち撮影のように、ブレが発生して見るに堪えないということはありません。さすがジンバルという感じですね。

画質はこだわらないのがベスト

結論としては、高画質な4k映像に期待しないことです。日常を動画で残しておく程度に考えて使うのがよいでしょう。

設定と撮影環境、編集時のカラーグレーディングによって画質の悪さは補えると思います。

OSMO POCKETの画角が狭い?これが私にはベストです

「OSMO POCKETは画角が狭いことがデメリットのひとつ」とYoutubeで良く耳にしますが、主に自撮りをする人に多い気がしますね。それとGoProと同列の商品として比較した結果だからかもしれません。

OSMO POCKETとGoProはまったく別分野の商品

ここではっきりさせたいのは、OSMO POCKETとGoProはまったく別の商品ということ。OSMO POCKETは完全に日常生活に高クオリティの動画撮影の機会を与えるツールです。

一方GoProは海でも雪山でもどこでも環境の変化にGoProひとつで対応しみたことのない世界を追体験するためのツールです。

OSMO POCKETは画角を広くする必要はそもそもないんだろうなぁと感じています。

シネマティックに撮るなら断然OSMO POCKET

旅先の映像作品を撮るのであれば、広角で全体が映ってしまう映像よりも、一部分を切り取って撮影しやすいOSMO POCKETのほうが向いていますし、ジンバルの安定性でゆっくりとした映像も安定して撮れてグッドです。

GoProだと全部が入りきってしまって見せたい部分にフォーカスできません。このように使いみちがまったく違うので、OSMO POCKETで広角をデメリットに挙げること自体に無理があるのかなと思います。

F2.0のボケは手軽だしなかなか良い

OSMO POCKETはF2.0という明るいレンズなのでボケます。自撮りしている人は自分の顔がボケて背景にピントが合うことがあるので、顔認識などが強化されない限り厄介だとは思いますが、シネマティックに撮影するときなど気にならない程度に背景がボケてくれると手軽にそれっぽい映像が撮れるので面白いです。

OSMO POCKETのデメリット部分

持ち運びには専用ケースが必須

ジンバルがついているので一応専用ケースに入れて持ち運んだほうがよいでしょう。ジンバル部分がカバンの中で負荷がかかるなどして壊れる原因を予防できます。落としてしまって壊れたという口コミもよく見かけます。

一眼+ジンバルの代用には難しい

私はG9 PROとWeebill labの組み合わせが重かったので、ジンバル撮影はOSMO POCKETに任せようと思っていましたが、画質面で明らかに差が出すぎていたので、本格的な撮影環境には画質面で及ばないかなと思います。

モバイルバッテリーの用意が必要

旅行中など、できるだけ常にカメラを回していたい、というかたは必ず大容量のモバイルバッテリーを用意しましょう。4k60pだと連続1時間程度のバッテリー稼働時間なので、予備バッテリーがないと途中で撮影できなくなってしまいます。

ただし細切れに撮影してあとで編集して繋げるような撮影方法であれば1日持つ可能性が高いです。

ディスプレイが小さい

OSMO POCKET本体が小さいのでディスプレイサイズが小さいのは仕方ありませんが、ここで操作したり実際の撮影状況を確認しますから、OSMO POCKET単体では正確な撮影ができないでしょう。特にGoProのような広角ではないので「とりあえずソッチのほう向けてれば撮れてる」というようにはなりません。

スマホを連結させて大画面で撮影も可能ですがそれだとOSMO POCKETの機動力が失われますよね。この辺は慣れが必要だと思います。

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オシオ この記事を書いた人:オシオ
年に数回ガジェットを持って海外旅行へ行くガジェット系日本人。映像はG9 PRO II、ジンバルはOSMO POCEKT3、ドローンはDJI MAVIC MINI3 PRO使用。
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