昼間の屋外で動画を撮影するために必要なNDフィルターとして、マグネットで着脱できる「NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付き」を購入しました。
可変NDフィルターのほうが明るさによって調整できるので便利ですが、どのメーカーの可変NDフィルターも色ムラが異様に激しく出ている印象があったため、固定のNDフィルターで着脱しやすいマグネットタイプを選びました。
NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付きはこちら
私の使用環境と使用用途
- Lumix S9
- Lumix S PRO 16-35mm F4
- 日中の屋外の動画撮影に使用
静止画であればNDフィルターはほぼ不要かと思いますが、動画でシャッタースピードを固定して撮影する場合、明るい日中などは真っ白になるほど光を取り込んでしまうし、F値をF14とかシャッタースピードを変更して撮れないことはないですが電源を入れるたびにその設定をするのも面倒なので「NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付き」を購入したというわけです。
「NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付き」のレビュー
フィルターポーチ
こちらにすべてのフィルターとマグネットアダプターが入っています。品質や生地の見た目などは悪くないと思います。
ポーチは口コミを見る限り、端っこのポケットから出し入れしにくい感じはあります。
また、フィルターポーチにありがちですが分厚すぎて海外旅行で持っていくのは面倒だと感じています。私の場合は後述しますが4枚セットのフィルターすべてを持っていくことはなさそうに感じたのでこのフィルターポーチも持っていくことはなさそう。使わないフィルターを保管するための自宅保管用ポーチになりそうです。
フィルターとマグネットアダプター
「NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付き」に含まれるのは4枚のNDフィルターとレンズに固定するマグネットのアダプターの5つです。
説明書もついてきました。この写真にあるように、まずはレンズにマグネットアダプターを固定し、ここに各NDフィルターを磁力で接着して使います。
マグネットアダプター
マグネットアダプターはかなり薄いです。NDフィルターをつけたときにケラレを極力避けたいためにここまで薄く細く作られていようです。
マグネットアダプターをつけてみた
これがレンズにブラックミストフィルターをつけ、その上にマグネットアダプターをレンズにつけたところです。
私はブラックミストフィルターを固定して使っているので、ここにさらにNDフィルターを取り付けていくことになります。
NDフィルター
NDフィルターはこちら。上の凹んだ部分をマグネットアダプターの内側にスコッとはめ込み磁力で固定する感じですね。
NDフィルターをつけてみた
NDフィルターをつけたところです。ブラックミストフィルターをつけるとここまで厚みが出てしまうのは仕方ないか・・・。
Lumuix純正レンズキャップもつけられる
Lumix純正のレンズキャップもつけることができますが、強い力が加わるとNDフィルターごとレンズキャップも取れてしまうため、メーカーによれば基本的にマグネットNDフィルターを使っているときはレンズキャップは使用しないこととしているそうです。
合計フィルター3枚をつけたときのケラレ具合
私の場合は特殊で、ブラックミストフィルターをつけているため、マグネットアダプターを含めて3枚分に近い厚みが出ています。この状態で16mmの超広角でどれほどケラレが出るのかを確認しました。
ブラックミストフィルター + マグネットアダプター
デフォルトのブラックミストフィルターとマグネットアダプターの組み合わせです。16mmの広角端でケラレはありませんでした。この組み合わせは、どんな明るさの状態でも静止画を撮るときに使うので、最大広角端でケラレがなかったのは安心しました。ここでケラレが出てしまうと82mmのステップアップリングを買わなければいけなくなるところでした。
ブラックミストフィルター + マグネットアダプター + NDフィルター
広角16mmではケラレてしまう
今回の本命、NDフィルターを1枚つけてみたところ、16mmだとこのような感じでケラレが発生しました。静止画では使えないですね。
しかし動画の場合は手ぶれ補正が入りますのでケラレはありません。「手ぶれ補正標準」でケラレが発生しないので、手持ちの動画撮影の場合は3枚分のフィルターがあってもケラレの心配はありませんでした。
動画でもてプレ補正オフにすると当然ケラレる
三脚に固定し手ぶれ補正をオフにして撮影するときは当然ケラレが出てしまうので、超広角16mmで絶景を動画撮影したいときはケラレに注意しないとけいないですね・・・。そのような三脚固定、超広角の動画撮影を日中にする場合は82mmのNDフィルターを買う必要があります。
18mmでケラレがなくなった
18mmでケラレがなくなったので、手ぶれ補正を切ってNDフィルターをつけて撮影する場合なら18mmになるのかなと思います。
日中の屋外で使うならND64、日中の室内ならND4があればOKとわかった
今回はND4+ND8+ ND64+ND1000のセットです。そして私が利用するのは動画でシャッタースピード固定、F4をベースとして日中の屋外と明るい室内での動画撮影用としてNDフィルターを購入しました。
晴れの日の午前中はND64
日本の一般的な晴天時で屋外を撮ったところ、ND4はほぼ無意味なほど白飛びし、ND8でも白飛びがあり、ND64で丁度よい感じでした。ND1000だと暗くなってしまうので、動画撮影をメインにしている私にはND1000は不要となりました。
晴れの日の室内はND4でちょうど良さそう
同じく晴れの日の室内で、カーテンを全開にして明るい室内で動画を撮る場合はND4でも十分白飛びを抑えていて、これでもアリかもしれないと思いました。ND8をつけるとより自然な色合いになったのですが、やや暗い場所を撮るとLog撮影時のノイズが目立ちそうな印象でした。
室内程度の暗さでND8とND4を付け替えるのは面倒なので、室内はND4を使用し、明るく白飛びしそうなときはF値を上げて明るさを調整すれば問題なさそうです。日差しの入らないホテルの部屋などでND8は使いにくそうです。
結論としては室内はND4、屋外はND64をつける2枚構成で海外の撮影をすることにしました。
2枚に絞った理由
4枚あるNDフィルターをすべて使わず2枚に絞ったのは、その瞬間に使いたいNDを探す手間を4枚から1/2の2枚にして省きたかったことと、付属の分厚いポーチは使いたくなくて、手軽にスリングに入れてすぐに取り出したりしまったりしたかったから。海外旅行では機動力がとても重要なので、固定NDフィルターを使うなら枚数は最小にしたかったんです。
可変NDフィルターは便利ですが、今回は磁石で簡単に着脱できるものを選んだのでその点はあまりデメリットと感じませんでした。可変NDフィルターの大きなデメリットである色ムラもXムラもない純粋に減光できる固定NDフィルターで良かったなと思います。
NEEWER 77mm マグネット NDフィルターセット ND4+ND8+ ND64+ND1000 マグネットアダプターリング フィルターポーチ付きはこちら

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